« レゼルブ ヴィエユ・ヴィーニュ2010/ヴィニュロン・アンクラーヴ | Main | 三井アウトレットパーク札幌北広島 »

2014.12.17

金滴について

1412kinteki_all

空知管内新十津川町にある金滴酒造のお酒です。

訳あってまとめて購入しました。もう買えなくなりそうな雰囲気なので。。。
なんだかよくわからないのだけど、つくづく残念だ。

********************************************
金滴酒造のお酒
’14/11 純米吟醸 蝦夷金壽 
'14/03 金滴彗星 特別純米生酒
'12/12 特別本醸造 白鳳 新十津川

ある日、ネットを見ていたらなんだか金滴の経営に掛かる不穏な情報が錯綜していた。。
その情報が正しいとすると、もういま店頭にあるのを逃すとこれまでの金滴が飲めなくなる恐れがきわめて高い、ということで慌てて購入。

蝦夷金壽1389円、金滴吟風吟醸1390円、金滴吟風山廃純米1240円、金滴彗星純米1130円の4本。

ネットの情報や酒屋さんの店員さんの話などを勘案すると、どうもこんな感じらしい。

【どうやら事実】
・金滴酒造に川端杜氏はもういない。杜氏には前杜氏である小野寺氏が復帰
・12月出荷分から金滴の酒の裏ラベルに「杜氏 川端」の記載がない(中味は川端杜氏が仕込んだ酒)
・杜氏と一緒に事務職員数名も辞めている
・蔵からのこのことに関する説明は一切無い。照会してもまともな回答がない。

【どうも事実らしい】
・11/27の役員会で川端杜氏を含む役員数人が解任された
・砂川の小山商店が企画作成したお酒が12/12に出荷され、それが「杜氏 川端」の名前が入った最後の出荷になる

【これまでの経緯】
・2008/04
 札幌地裁に民事再生法の適用を申請。負債総額約六億円。
・2009/04/01
 再生計画認可。全額減資のうえ、地元1社7名(町長、地元道議含む)が1500万円出資。
 新体制 社長:道議会議長の釣部道議、取締役工藤友文氏(元日本清酒取締役)。
 日本清酒の協力のもと再建
・2010
 杜氏に川端氏が就任
・2011年度全国新酒鑑評会(2010-11産)で、いきなり金賞受賞。地元新十津川産の酒米「吟風」100%の大吟醸
・2014/11 
 取締役会で川端杜氏含む役員数名解任、新杜氏に小野寺氏(以前の杜氏が復帰)

そのほかネットや店頭で聞いた話では、なんだか社長の乱行?金に目がくらんだ?で杜氏が解任されたとか、いまは蔵作業も行われていないとか、とかとか。。。

正直、経営の中味なんて会社の中の人間しかわからないことだし、杜氏の交代も酒蔵ではあり得ないことではない。ただ一番の問題は、こうした事態に対して蔵側から何も説明が無いことだと思う。

再生手続き前の金滴のお酒を前に飲んだことがあるけど、”よくある昔ながらの三造酒を作ってきた酒蔵のお酒”という印象で、正直二度と飲むことはあるまいと思っていた。
ただ杜氏が変わって、日本酒を飲む人たちの間で「金滴はまったく違う酒になった。いいからダマされたと思って一度飲んでみろ」という話が広がり、飲んでみたらホントに美味しくなっていたのだ。

いま金滴のお酒が売れているのは「金滴は川端杜氏に変わって全く別の美味しいお酒に変わった」というストーリーが定着してしまっている。つまり「金滴=川端杜氏」なのだ、積極的に日本酒を飲もう、という人間にとっては。

最近、居酒屋が経営がパッとしないのは、最近の酒の飲み方として場での飲み会が減って、有志による飲み会にシフトしたから、という分析があるそうだ。
「酒をみんなで飲むこと」が優先されるときは、みんなの希望が一カ所でかなえられるよう、いろんな種類が揃っている居酒屋に行くことになった。ただ有志の飲み会では「同好の士」が希望するものがある場所に行くことになる。必然的に「何でもある」ではなくて「これがある」お店(=専門店)に行くことになる。

酒飲みも同じ傾向だと思う。飲む酒が日本酒しかなかった時代ははるか昔、それから地酒ブームとして地酒が買われた時代は「地元のお酒」で何とかなったかもしれない。でもいまや「誰がどうやって作った酒か」を選ぶ時代になっているのでは?またネットのおかげでこういう話がすぐに拡散するようになっている(今回の事例のように)

自分で言うなら、今日は日本酒飲もう、ということはあまりない。ぶっちゃけ、ワインと日本酒は全く同じ競争領域にある。とりあえずビール、ということはあるが、日本酒とワインをチャンポンすることはあまりない。
「金滴があるのか、じゃ、今日は日本酒にするかな」という感じ。これもいまの杜氏になって金滴が美味しくなったことを知っているから。杜氏が変わればもう買わない、という情報もすぐ流れる。

邪推すると、金滴は名前が売れて経営が順調になってきたから「多少質が下がっても金滴の看板で商売できる」と現経営陣は考えているのかもしれない。ただそれはまったく自分の会社の経営状況を理解していない、ということに他ならない。やれやれだなぁ・・・・

|

« レゼルブ ヴィエユ・ヴィーニュ2010/ヴィニュロン・アンクラーヴ | Main | 三井アウトレットパーク札幌北広島 »

お酒」カテゴリの記事

つぶやき」カテゴリの記事

Comments

お久しぶりです。 岩見沢の者です。
たまに覗かせていただいていたのですが、
今回の金滴の話について、つい先週、砂川の酒屋さんで金滴を買ったばかりでしたので、なおのこと寝耳に水でした。

造りの途中で杜氏や蔵人が代わってしまうなんて、とても自分には考えられないことです。 アナウンスもないのでよほど公にできないことでもあるのでしょうか。 本当に残念です。

Posted by: zawazawa | 2014.12.23 at 05:49 PM

あ、ども、ごぶさたです。
金滴については、何にしても残念だという失望の念しかありません。これは”美味しくなった金滴”を「飲み支え」してきた人たちにはなおさらのことだと思う。

みんな「もったいない。なにやってんだか」という気持ちなのではないでしょうか。。。。

Posted by: わららべ | 2014.12.23 at 06:42 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21853/60823758

Listed below are links to weblogs that reference 金滴について:

« レゼルブ ヴィエユ・ヴィーニュ2010/ヴィニュロン・アンクラーヴ | Main | 三井アウトレットパーク札幌北広島 »